ヒキこもごも…。

使って良かったモノの感想とか、日々雑感です。

中古品が好きな私…。

いつの頃からか、中古品を好んで買うようになった。主にお気に入りの音楽CDを買う際はほとんどが中古CDである。というのもデジタル音源だし、中古だからといって劣化しているわけでもない。CDほど中古で買うのが得なものはない、と思うからだ。

他には自転車の部品も中古品が多い。摩耗する部品には注意が必要だが、クランクなど、案外丈夫な部品には中古にも食指が動く。

一番中古品で思い入れがあるのは、古書だ。どこの誰が読んだともしれない本であるが、中古で、探求書をついに手に入れたときの瞬間は思わず、万歳を叫びたいほどに興奮している。

つい、先日は綿貫益弘著の「津軽から江差へ」をついに手に入れた。古書価格は4000円ほどだった。安いと思う。これはついぞ、座右の書となっていて、いつも暇なときに開いては読みふけっている。

この本にはおよそ、自転車旅行という要素がふんだんに盛り込まれ、自転車で旅行するということがどういうことか、というのが嫌と言うほどに語られている。パック旅行とかしかしたことがない人は一度読んで欲しいと思う。

同じルートをたどったとしても自転車と自動車で行くのでは雲泥の差である。私は、自転車の風景や人との出会いを伴う旅行が心底好きだ。

おっと話が脱線したが、中古品には思わぬ味わいがある。ある古書を読んでいたとき、思わぬ元持ち主の書き込みを発見し、驚く。ほぉー、こんなところにラインを引くなんてなんかあったのか?それとも…。想像は果てしなく続く。

ページの間にお菓子の残骸を発見するときもある。たぶん、元持ち主は駄菓子を頬張りながら、読みふけっていたのかもしれない。

あるメーカーの古びたクランク。コッタードという形式らしい。コッターピンが入るところに大きなエクボができている。たぶん、抜こうとして、抜けないクランクに業を煮やし、ハンマーか何かでぶっ叩いたのだろうか。痕跡が痛々しい。

しかし、そうした持ち主たちの痕跡さえも今は愛おしい。

はるばる、時を経て、私のもとにやってきたこの逸品をこよなく愛している。

今度はクラブモデルに付けてやろうか。

時代錯誤のこのクランクに友人はビックリするだろうか…。

(=^・・^=)

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